ペットの飼い主が知っておきたい法律やルール

ペットのこと

ペットを飼うことは素晴らしい体験ですが、時としてトラブルの原因となることもあり得ます。ペットの飼い主には法律やルールを守ることが求められるのです。

法律というと難しいイメージがありますが、この記事でポイントを分かりやすく解説します。人とペット双方が幸せになる方法を学びましょう。

動物の愛護及び管理に関する法律

国が定めた法律に「動物の愛護及び管理に関する法律(以下、「動物愛護管理法」)があります。

(基本原則)

第二条 動物が命あるものであることにかんがみ、何人も、動物をみだりに殺し、傷つけ、又は苦しめることのないようにするのみでなく、人と動物の共生に配慮しつつ、その習性を考慮して適正に取り扱うようにしなければならない。

動物の愛護及び管理に関する法律

この法律が持っている基本的な姿勢は、当たり前のようですが、動物も命がある存在だということを十分に理解し、傷つけたり、苦しめてはいけませんということです。

(動物の所有者又は占有者の責務等)

第七条 動物の所有者又は占有者は、命あるものである動物の所有者又は占有者として動物の愛護及び管理に関する責任を十分に自覚して、その動物をその種類、習性等に応じて適正に飼養し、又は保管することにより、動物の健康及び安全を保持するように努めるとともに、動物が人の生命、身体若しくは財産に害を加え、生活環境の保全上の支障を生じさせ、又は人に迷惑を及ぼすことのないように努めなければならない。

 動物の所有者又は占有者は、その所有し、又は占有する動物に起因する感染性の疾病について正しい知識を持ち、その予防のために必要な注意を払うように努めなければならない。

 動物の所有者又は占有者は、その所有し、又は占有する動物の逸走を防止するために必要な措置を講ずるよう努めなければならない。

 動物の所有者は、その所有する動物の飼養又は保管の目的等を達する上で支障を及ぼさない範囲で、できる限り、当該動物がその命を終えるまで適切に飼養すること(以下「終生飼養」という。)に努めなければならない。

 動物の所有者は、その所有する動物がみだりに繁殖して適正に飼養することが困難とならないよう、繁殖に関する適切な措置を講ずるよう努めなければならない。

 動物の所有者は、その所有する動物が自己の所有に係るものであることを明らかにするための措置として環境大臣が定めるものを講ずるように努めなければならない。

動物の愛護及び管理に関する法律

こちらは、ペットの飼い主が背負う責任について定められた条文になります。
飼い主はペットの安全と健康に気を配り、ペットが人や環境にとってマイナスにならないように十分に注意することが示されています。
また、むやみに繁殖しないように必要と状況に応じて避妊手術を検討することや、ペットの飼い主を明らかにさせるためにマイクロチップについても記されています。

お住いの都道府県が定める条例

お住いの都道府県でも、動物に関する条例が出されています。こちらは、上記の動物愛護管理法の内容に加えて、安易な飼育放棄を止めることと、ペットを飼うことによって人に危害や迷惑をかけてはいけないことなどが記されています。

その他に確認したい法律や決まり

民法第718条(動物の占有者等の責任)

民法では、飼い主の管理責任について記されています。例えば、飼っている犬が噛みついたり、飼い猫が引っかいてケガを負わせたなどの事故があります。
もしもペットによる事故が起きた場合には、飼い主は相手が負った被害について賠償する義務があります。
このようなペットによる事故を防ぐには、ペットに十分なしつけを行い、決して放し飼いをしない、確実にリードをつけるなどの方法を講じることです。

狂犬病予防法

こちらは犬を飼う場合に限りますが、犬を飼った時には、市区町村に届け出て登録する義務があります。
そして、必ず年に一回は狂犬病の予防接種を受けなければなりません。
この届出と注射の義務を果たさない場合には、罰金を科せられます。
狂犬病は、人間にも感染の可能性があり、死亡率の高いたいへん怖い病気ですから、しっかり守ってくださいね。

お住まいの町やマンションが定める規約

お住いの自治会や町内会などで、ペットに関するルールが出されていれば、それを確認して守る必要があります。
賃貸物件やマンションで暮らしている場合には、ほとんどで管理規約がありますから従ってください。
マンションなどの集合住宅では、ルールを守らなければトラブルに直結しますし、ペット飼育禁止の賃貸物件の場合ですと契約解除など生活に大きな影響をもたらします。

まとめ

ペットと共生していくために法律やルールが決められています。命あるペットの幸せを守る責任が飼い主にはあるのです。ペットに愛情を注ぐ第一歩にポイントをしっかり押さえましょう。どうか、ペットと楽しい生活をお送りくださいね。

コメント

タイトルとURLをコピーしました